あがり症とは、人前や大舞台などで極度に緊張し、 鼓動が早くなったり冷や汗をかいたり、顔が熱くなったり・・・
とくに病気であったり身体に異常なことがあるわけではないのに起こってしまうこの「あがり」という症状はなんとも不思議なものですよね。
とくに日本人には、この症状の人がとても多いと言われています。
そこで今回は、このあがり症というものがどのようなものかについてとあがり症の克服方法についてお話していきたいと思います。
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あがり症とは?
そもそも「あがり」とは、血液中のノルアドレナリン値というものが上昇しておこります。
このノルアドレナリンは覚醒や興奮に関係している神経伝達物質で、 不安や緊張を感じたときに活発に分泌される為、 顔が熱くなったり鼓動が早くなったり、というような現象が起きるのです。
つまり、「あがり」とは人間に限らず、動物なら誰でも起きる正常反応なのです。
しかしそれでも、「あがり症」という言葉があるのは、人によって、交感神経がとても敏感で、 周りの人よりもノルアドレナリンによる症状が強く出過ぎてしまっているからなのです。
要するに、日常生活に支障をきたすレベルの対人恐怖症などではない限り、 このあがり症というものは特に異常ではなく、人間誰しも起こりうるもので、 医学的にも、ここまでは正常、ここからは異常、というような明確な定義はないそうです。
あがり症を治すには?
「あがり」という現象が誰しも起こりうる正常な現象であるとはいっても、 あって得することがない以上、治せるものなら治したいですよね。
多くの場合、慣れれば治る!場数を踏め!と言われると思います。
確かに、同じことの繰り返しであった場合、あながち間違えではないように思います。
例えば、演劇やコンサートなどの大舞台の場合、練習を山ほど積み、目を瞑っていても間違えることの無いほどに体に染み込ませることにより、本番も成功することができるかもしれません。
しかし間違えてはいけないのは、これは「あがり」を克服したわけではなく、あがっていても身体が勝手に動いて成功させてくれた、ということです。
つまり毎回のシチュエーションが違う場合はこれに当てはまらないということです。
そもそも「あがり」という現象は、その人の能力や練習でどうにかなるものではなく、 脳のメカニズムによるもので、本能的に起きてしまうものだからです。
これを克服する為には、緊張状態での反復練習などでは意味はなく、 自分自信を変えることです。
つまり、滑舌が悪く話しに自信が持てないなら、まずは発声練習から始め、 話すことに自信をつけたり、 初対面の人の前で極度に緊張してしまうなら、まずは自分から挨拶と事前に考えた自己紹介をすることを意識してみたり。
自分自身の意識付けと自信一つで状況はグンと改善されるはずです。
間違っても、自分はあがり症なんだ、なんて思い込みで狭い世界に篭りきりにならないように!
皆さんも少し意識を変えて是非克服してみましょう!
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